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遺跡・文化財関係

東大寺大仏殿で大刀出土時の実測図発見

東大寺(奈良市)大仏殿内の基壇に納められていた「鎮壇具(ちんだんぐ)」の大刀3本(奈良時代、国宝)が、明治時代の修理時に出土し、境内の東大寺ミュージアムで現在開催中の特別展「国宝・東大寺金堂鎮壇具のすべて」に出展されています。
この太刀が出土した際の状態を記した実測図3枚が見つかったことを、同寺が2013年4月9日発表しました。この実測図の一部も5月14日~6月9日に上記展示会に特別出展されます。
東大寺大仏殿では1907~08年の修理の際に刀や鏡、壺(つぼ)など20件の鎮壇具が見つかっています。実測図はこのうち大刀3本(長さ約100~80センチ)について、厚紙に顔料を使って原寸大で模写されたもので、修理関係者の依頼を受けた日本画家が、写真代わりに描いたものと推定されています。
2013年4月9日 読売新聞