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遺跡・文化財関係

吉備池廃寺跡から軒丸瓦出土

桜井市の吉備池廃寺跡で市教育委員会の行った発掘調査により、「素弁蓮華文(そべんれんげもん)」と呼ばれる文様の直径約16センチの軒丸瓦が出土したことが発表されました。この場所では従来から諸堂の遺構や平瓦、丸瓦などが出土し、かなり大きな規模の寺院が存在したことが確かめられています。今回見つかった丸瓦は、従来同所で見つかった物とは文様などが異なるもので、若草伽藍や四天王寺で使われたものと同じ文様の型でつくられた同笵(どうはん)の可能性が強い、という指摘がなされています。
朝日新聞(奈良)6/29
桜井市立埋蔵文化財センター発掘調査報告会
7/21(土) 13:30~15:30 同センター
・「談山神社・妙楽寺跡 第1次調査」
・「吉備池遺跡 第15次発掘調査」
・「茅原大墓古墳 第5次発掘調査」
※聴講には入館料が必要。
【筆者注】
吉備池廃寺跡については、その伽藍規模の大きさなどから、永く「幻の寺」としてその所在地が確定していなかった「百済大寺」である可能性の高いことが10年ほど前から指摘されています。どのような工人達が造営に参加したのかなど、この寺の建設経緯を知ることは、大化の改新直前頃の蘇我氏と天皇家の力関係など、当時の政治情勢を知る上でも重要な手掛かりを与えてくれることが期待されます。