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遺跡・文化財関係

箸墓古墳三次元航空測量データ完成

県立橿原考古学研究所は、箸墓古墳(桜井市)の三次元航空測量法によるデータを作製し5日に発表しました。
同古墳は古墳3世紀後半の築造で、全長約280メートル、卑弥呼の墓ではないかという説も有力視されて言います。
本測定法は、古墳上空を飛行するヘリコプターから地表にレーザー光を当ててその反射光を測定することで、樹木に覆われた墳丘の表面の地形を正確に測定することができる技術です。日本国の成立過程に関する今後の研究に貢献することが期待されます。
読売新聞6/6
6/5 橿考研発表(PDF)
【筆者注】
レーザーを用いた航空測量は、航空機から地上に向けて照射したパルス状レーザー光の反射波が到達する時間から地表までの距離を測定して、地表の高低を数値データ化するものです。樹木などがあっても、ある面積範囲に地表まで光が届く場所があればコンピュータによるデータ処理で地表の高低情報が得られます。葉が密に茂る照葉樹林などは苦手なようです。この方法で富士山麓の青木ヶ原樹海の溶岩台地について正確な高低図を作成し、溶岩トンネルの繋がりなどの解明に役立てられました。
築造後長い年月を経て、古墳の多くが樹木に覆われているうえ、諸般の事情で立ち入り調査が制限されており、その地表の形状に関する正確な情報が得にくい状況になっていました。本測量の成果が、謎の多い古墳の研究に役立つことを期待したいと思います。
航空レーザー測量に関するさらに詳しい説明は国土地理院のサイトをご覧ください。