奈良文化財研究所(奈良市)は、2014年12月11日に、藤原宮跡(橿原市)東部にある当時の役所エリアの「東方官衙(かんが)地区」で、楼閣か高床の倉庫とみられる建物の跡がみつかった事を発表しました。官衙地区から礎石を伴う建物跡が見つかるのは初めてのことです。
建物跡は東西約11 m、南北約8 mで、格子状に柱を数多く配置した「総柱」と呼ばれる構造で、柱の下に礎石を据えた格式の高い建物だったことが判明しました。
研究者は天皇などが民の様子を見るのに利用した楼閣状の施設だった可能性も指摘しています。
現地説明会は12月14日に開催されます。
問合先: 奈良文化財研究所 0744-24-1122
産経west 2014/12/11