奈良文化財研究所(奈良市)は、2014年12月11日に、藤原宮跡(橿原市)東部にある当時の役所エリアの「東方官衙(かんが)地区」で、楼閣か高床の倉庫とみられる建物の跡がみつかった事を発表しました。官衙地区から礎石を伴う建物跡が見つかるのは初めてのことです。
建物跡は東西約11 m、南北約8 mで、格子状に柱を数多く配置した「総柱」と呼ばれる構造で、柱の下に礎石を据えた格式の高い建物だったことが判明しました。
研究者は天皇などが民の様子を見るのに利用した楼閣状の施設だった可能性も指摘しています。
現地説明会は12月14日に開催されます。
問合先: 奈良文化財研究所 0744-24-1122
産経west 2014/12/11
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橿原市博物館(旧・千塚資料館をリニューアル)は2014年4月1日に開館しました。現在、下記により開館記念企画展を行っています。
企画展「里ひらく‐京奈和自動車道の築造と遺跡の新発見‐」
会期: 2014年4月1日~6月1日
展示会概要(同展案内より)
橿原市の西部から大和高田市、御所市にかけての地域は、これまで遺跡の存在は想定されていたものの発掘調査の件数が少なく、「遺跡の空白地帯」と言われていました。
しかし、近年の京奈和自動車道築造に伴う発掘調査により、次々とその姿が明らかとなっています。
歴史に憩う橿原市博物館 – 開館記念企画展
問合先: 「歴史に憩う橿原市博物館」TEL: 0744-27-9681
毎年4月の第一日曜日(2014年は4月6日)には千塚古墳群周辺で被葬者らを供養する慰霊祭「千塚まつり」が開催されます。
大和路アーカイブ – 千塚まつり
県立橿原考古学研究所(橿原市)は、旧県立室生高校の校舎(宇陀市)を活用した「室生埋蔵文化財整理収蔵センター」を開設しました。
同研究所が行った遺跡調査で出土した収蔵物の保管のほか研究施設としての活用も検討しているとのこと。
2014年4月3日 奈良新聞
筆者注
考古学研究では、出土した文化財を整理して安全に保管する事が重要です。しかしそのためには多大なスペースが必要となり、各研究機関にとって深刻な問題となっています。一方で少子化などの影響で学校の統廃合が相次ぎ、余剰となった校地・校舎の有効活用が課題となっています。今回は両者のニーズがマッチした形で有意義な活用が図られる事が期待されます。
橿原神宮(橿原市)とその周辺で2014年4月1日から6日まで春の神武祭を行います。
ライトアップ、映像ショー、ステージ公演など多彩なイベントが予定されています。
問合先: 橿原市観光課・(一社)橿原市観光協会
TEL: 0744-22-4001・0744-20-1123
橿原市公式
丹生川上シンポジウム「水神信仰―神と森と水の恵みを考える」が奈良新聞社主催で2014年3月8日に橿原市で開かれました。約250人が参加しましたた。
今秋、川上村などで開かれる「第34回全国豊かな海づくり大会?やまと?」にちなみ、水を生み豊かな海を育む水源の山や森の大切さを考えようと開催されたものです。
丹生川上神社上社、中社、下社の3宮司がそろって参加し、パネルディスカッションなどが行われました。
2014年3月10日 奈良新聞
2014年1月30日 奈良新聞
橿原市では同市千塚資料館をリニューアルして「歴史に憩う橿原市博物館」として2014年4月の開館を目指しています。(4/1 開館予定)
同館は4世紀から6世紀にかけて築かれた円墳など約600基が集まる国史跡新沢千塚古墳群に位置し、資料館は昭和53(1978)年に開館しました。
新博物館は1階に事務所や収蔵庫、2階に常設展示室(247平方メートル)と特別展示室(77平方メートル)を配置。常設展示室は「かしはらの夜明け」「新沢千塚とその時代」「藤原京の時代」「京との訣別(けつべつ)」の4テーマに分けて、市の歴史を紹介するものです。
特別展示室では、設備が整うことで重要文化財も展示できるようになります。市では開館する平成26年度中に、東京国立博物館が所蔵する126号墳出土品の里帰り展を計画しています。
博物館公式サイト (2014.3.5現在 準備中)
問合先: 生涯学習部文化財課 TEL: 0744-47-1315
2014年2月24日 奈良新聞
県と橿原市・桜井市・明日香村で作る「世界遺産『飛鳥・藤原』登録推進協議会」は、2014年2月22日に、橿原市内のかしはら万葉ホールで「世界に伝えたい飛鳥・藤原の魅力を考える奈良講演会」を開き、研究者の講演やパネルディスカッションが開催されました。
各界の専門研究者が「飛鳥藤原京」地域の独自性を強調し、世界遺産登録の実現に向けた議論を行いました。
橿原考古学研究所附属博物館(橿原市)では下記の特別陳列を開催しています。
特別陳列「高く大きい「出雲大社」展」
会期: 2014年2月8日(土)~3月23日(日)
会場: 奈良県立橿原考古学研究所附属博物館特別展示室
本展覧会では、本殿の屋根を飾った勝男木、本殿内部上段で使われた畳、建築部材、また出雲大社境内遺跡模型などを展示し、2012年の「平成の大遷宮」にあたるこの機会に、『古事記』・『日本書紀』にゆかりの深い出雲大社の歴史と「いま」を学ぶ。
<講演会>(聴講無料)
日時: 2014年3月8日(土) 12:00開場、13:00開演
場所: 橿原考古学研究所講堂
<列品解説>
日時: 2014年3月8日(土) 10時30分開始(約40分)
場所: 特別展示室ほか
問合先: 奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
TEL: 0744-24-1185
2月11日は建国記念の日、各地の神社で紀元祭が行われます。
橿原神宮(橿原市)では2014年2月11日、建国創業の御聖徳を景仰する祭典で、勅使御参向のもと皇室より御幣物が奉献される行事が行われます。
当宮随一の重儀で、全国より5,000名もの参列者で賑わうといわれます。祭典中恒例として「君が代」並びに「紀元奉頌の歌」の奉奏と参列者の奉唱があり、祭典後には奈良県銃剣道大会をはじめとする各武道の奉祝行事が行われる予定です。拝観無料。
開催日時 : 2月11日11:00~
催事場 : 橿原神宮 殿内
問い合わせ : 橿原神宮
TEL : 0744-22-3271